板金塗装と環境問題

板金塗装と環境問題

2015/11/05

車の排気ガスが環境に悪いということを知らない人はいないかと思います。ですが、車が環境問題に関係しているのは、排気ガスだけではありません。車を製造する際にはもちろん、板金塗装工場で修理を行う際にも環境問題に影響してしまう工程があります。そんな中、板金塗装で環境問題のことを考えて修理を行っている板金塗装工場が増えてきました。具体的にどんな取組みを行っているのでしょうか。修理する際には車のことを一番に考えてしまうかもしれませんが、環境問題にも少し目を向けて考えてみましょう。

リサイクルパーツの利用

車の修理を行う際、部品を交換してしまうか、直すかの選択があります。直すことが不可能なほど破損がひどければ部品を交換しますが、環境問題のことを考えて修理を行っている板金塗装工場では、極力直すことでの修理を行うようにしています。部品を交換するということは、“部品を製造する際に発生する熱”や“部品を輸送する際に発生する排気ガス”、“古い部品を廃棄する際に発生する熱”といった地球温暖化に繋がる環境問題を起こしてしまうからです。とても細かいことですが、板金塗装工場での取り組みが広がっています。また、どうしても部品を交換しなければいけない場合、リサイクルパーツを使用している板金塗装工場があります。リサイクルされたパーツということで状態に不安を感じるかもしれないですが、良好なものを使用しいることがほとんどですし、費用を抑えた修理が可能な場合もあります。

環境対策塗料・水性塗料

環境や人体に悪影響を及ぼすVOC。このVOCの排出を低減する為に、有機溶剤の代わりに無害の水を利用する水性塗料が注目されています。環境に優しい塗料として、板金塗装工場でも積極的に取り入れているところがあります。水性塗料は湿度の影響を受けやすく扱いが難しく感じるかもしれないですが、水性なのでいわゆるシンナーのにおいもなく、作業する人にとっても優しい塗料です。日本では2006年4月より改正大気汚染防止法が施行されているので、水性塗料を取り入れている板金塗装工場も少しずつ普及している為、水性塗料についての認識も高まってきました。新車の塗装の工程でも、トヨタ自動車が水性塗料を使用しています。これからは水性塗料が主流となっていくことは間違いないかと思われます。

一番の問題は塗装の工程

塗装の工程では、塗料からVOCが発生し、環境問題に大きく影響を与えています。VOCとは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称です。塗料の他に、印刷インキや接着剤、洗浄剤等に含まれるトルエン、キシレン酢酸エチルといったものが代表的な物質です。大気中の光化学反応により、光化学スモッグを引き起こす原因物質のひとつとされています。これらは環境だけでなく、人体にも影響を与える恐れのあるとても有害な物質です。頭痛やめまいだけでなく、中枢神経や腎臓及び肝臓への機能障害を引き起こすこともあり、板金塗装工場で働く人にとって重大な問題にもなっています。

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