自動車の窓ガラスのあれこれ

自動車の窓ガラスのあれこれ

2016/04/22

通常、ガラスは割れると破片が飛び散り、鋭い破片で肌を切り怪我をすることもよくあります。ですが自動車のフロントガラスは「合わせガラス」という特殊なガラスが使用されており、これは法律で義務付けられています。この「合わせガラス」には、2枚のガラスの間に特別なフィルムが挟まれていて、割れてもガラスが飛び散らないというしくみになっています。また、2枚のガラスのひとつには「強化ガラス」が使われており、この「強化ガラス」はガラスの表面に圧縮応力を持たせたガラスで通常のガラスの3~5倍の強度を持っています。「強化ガラス」は割れてもガラス全面が粒状になるという特徴を持っており、ガラスによる怪我をなるべく防いでくれます。さらに「強化ガラス」は温度変化にも強く、厚さ5ミリで約170度の温度変化に耐えることができます。このように自動車のフロントガラスは防御力が強く、事故によるドライバーの人的被害を軽減する為の工夫が施されています。

フロントガラスは割れにくいが・・・

フロントガラスは割れにくいという性質で事故によるドライバーの身を守ります。ですが、自動車の中に閉じ込められた際、フロントガラスを割って脱出するということが難しいのです。自動車が水没してしまった場合、ドアまで水が浸透すると水圧によって中からドアを開けることが困難です。この場合窓ガラスを割って脱出するしか方法がないのですが、フロントガラスは人力で割ることはほぼ不可能。万が一このような状況に陥ってしまった場合には、フロントガラスではなくドアガラスを割ることに集中しましょう。ドアガラスにはフロントガラスのような「合わせガラス」は使用されておらず、先端が尖っているもので叩くと割れやすい性質を持つ「安全ガラス」が使用されています。とはいえ、いざという時にはパニックになっておりドアガラスを割るのにも一苦労するかもしれません。そんな時の為に、「緊急脱出ハンマー」というものが販売されています。「緊急脱出ハンマー」でなくても、もしもの時の為に自動車にはハンマーを常備しておくことがおすすめされています。

フロントガラスは修理できる?

フロントガラスは特殊なガラスとなっており、修理には限界があります。フロントガラスに入った傷は、500円玉の大きさ以内でれば修理できる場合がほとんどです。また、傷の場所はフロントガラスの両端から10cm以内でないといけません。これはガラスの端にはかなりの負荷がかかっており、一定の強度を保つ為だそうです。「合わせガラス」の内側に及ぶような深い傷の場合は、修理することは不可能です。割れてしまった場合は交換が必要になります。車種や状況にもよりますが、フロントガラスの交換には新品で10万円前後はかかるかと思われます。車両保険に入っていれば、フロントガラスの修理に等級変更することなく保険を利用することができるそうです。フロントガラスの修理は通常の修理と保険の利用方法が異なるので、保険会社としっかり相談しましょう。

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